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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991
III 新しい検査法と診断法
皮膚腫瘍における細胞核DNA量
Nuclear DNA content in the cells of skin tumor
豊島 弘行
1
,
堀 真
2
Hiroyuki TOYOSHIMA
1
,
Makoto HORI
2
1国立嬉野病院皮膚科
2長崎大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Ureshino National Hospital
2Department of Dermatology, Nagasaki University School of Medicine
キーワード:
核DNA量
,
顕微蛍光測光
,
polyploid cell出現率
Keyword:
核DNA量
,
顕微蛍光測光
,
polyploid cell出現率
pp.109-113
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900346
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有棘細胞癌および,その前癌状態であるBowen病のパラフィン包埋標本を材料として,単離法による顕微蛍光測光を施行し,核DNA量パターンと組織学的悪性度,再発との関係を,切片法による顕微蛍光測光を行い,核DNA量パターンと深部浸潤との関係を検討した.その結果,有棘細胞癌のgrade 4(Leverの組織学的分類),grade 1〜3,Bowen病の順にhigh ploidyなパターンを示すことがわかった.再発例においては再発後の腫瘍巣のほうが再発前病巣よりもpolyploidcell出現率(>4C,>6C)が高かった.また,皮下脂肪織より深い部分に存在する腫瘍巣のほうが,真皮上層までの浅い部分に存在する腫瘍巣よりも,high ploidyなパターンを示した.
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