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尿グルカリン酸の測定
遠藤 了一
1
,
花上 仁
2
1三宿病院研究検査課
2東海大学大磯病院外科
キーワード:
尿中グルカリン酸
,
肝P-450
Keyword:
尿中グルカリン酸
,
肝P-450
pp.531-532
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901083
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- 文献概要
肝細胞のミクロソームには多種多様な内因性,外因性の物質代謝に関与するチトクロームP―450(P-450)が多種類存在する1,2).周知のごとく薬物など脂溶性物質の極性化には,フェノバルビタールを代表とする薬物誘導性P-450群(1相)が主体をなしている.グリカリン酸(GA)は,P-450誘導に刺激誘導されるグルクロン酸代謝系(2相)の終末代謝産物として尿中に排泄(uGA)される.したがってuGAは薬物代謝2相の誘導状況を反映し,間接的な肝P-450誘導の指標となる.一般にP-450遺伝子群は,その分布と発現機構が多様性である.臨床的には妊婦,新生児期,各種の病態における薬物代謝機能の評価に役立つ検査法の開発は有用性が高い.
GAの測定は尿を酸性下で熱処理し,GAをD―グルカロ-1,4―ラクトンと平衡させ,β―グルクロニダーゼ活性阻止率から精度よく求められる3~5).
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