異常値の出るメカニズム・38
尿アミノ酸
河合 忠
1
Tadashi KAWAI
1
1自治医科大学・臨床病理学
pp.849-851
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217178
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アミノ酸は,カルボキシル基(-COOH)とアミノ基(-NH3)の両方を有する有機化合物で,動物界では両者が同一の炭素原子に結合しているα-アミノ酸で,構造の違いから表1のごとき5群に分類されている.アミノ酸は蛋白質の構成成分で,きわめて重要な物質であり,正常では尿中には排泄されない.病的にアミノ酸の尿中排泄の増加する病態をアミノ酸尿と呼んでおり,多くは先天性代謝異常に合併する.
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