今月の主題 法医学と臨床検査
技術解説
尿中コカイン代謝物の測定法
青木 公子
1
,
黒岩 幸雄
1
Kimiko AOKI
1
,
Yukio KUROIWA
1
1昭和大学薬学部毒物学教室
キーワード:
コカイン
,
ベンゾイルエクゴニン
,
酵素免疫測定法
,
GC-MS法
,
尿中コカイン
Keyword:
コカイン
,
ベンゾイルエクゴニン
,
酵素免疫測定法
,
GC-MS法
,
尿中コカイン
pp.165-169
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900975
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コカインからは2つのエステル部位で酵素的あるいは非酵素的に加水分解されたエクゴニンメチルエステルとベンゾイルエクゴニンが,またN―メチル基の部位で酸化的に代謝されたノルコカインが生成する.尿中には非酵素的加水分解物であるベンゾイルエクゴニンが主に排泄される.当教室で用いている測定法,すなわち尿中コカインと代謝物の量をベンゾイルエクゴニン相当量として求める酵素免疫測定法(ELISA法)と,個々の代謝物を確認測定するGC-MS法について詳細に述べた.
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