Japanese
English
特集 社会的ストレスに関わる神経系の制御
社会的ストレスによる依存性薬物に対する欲求増強の神経機構
Neural mechanisms underlying social stress-induced enhancement of drug craving
金田 勝幸
1
Katsuyuki KANEDA
1
1金沢大学医薬保健研究域薬学系薬理学研究室
キーワード:
社会的ストレス
,
薬物依存症
,
コカイン
,
ノルアドレナリン(NA)
,
ドパミン(DA)
Keyword:
社会的ストレス
,
薬物依存症
,
コカイン
,
ノルアドレナリン(NA)
,
ドパミン(DA)
pp.845-849
発行日 2026年2月28日
Published Date 2026/2/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296090845
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
薬物依存症は強い渇望と再摂取を特徴とする難治性の精神疾患であるが,治療法や治療薬はいまだ開発されていない.薬物依存症の形成や再燃にはストレスが深く関与する.社会的ストレスと依存性薬物は,内側前頭前野(mPFC),扁桃体基底外側核(BLA),腹側被蓋野(VTA)などの情動・報酬関連領域に可塑的変化を誘導し,それらが相互に作用して薬物欲求を高める要因となる.本稿では,動物モデルを用いた解析により明らかとなった,社会的ストレスがノルアドレナリン(NA)およびドパミン(DA)神経系を介してmPFCとBLAを結ぶ神経ネットワークを変容させ,その結果,薬物欲求を増大させる神経メカニズムについて最新の知見を紹介する.さらに,既存薬を応用した治療戦略や新たなストレスモデルの可能性についても論じる.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

