特集 アレルギーと自己免疫
III.自己免疫疾患
3.自己免疫疾患と検査
3)強皮症
近藤 啓文
1
,
穂坂 茂
1
Hirobumi KONDOH
1
,
Shigeru HOSAKA
1
1北里大学医学部内科
pp.274-275
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900877
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■強皮症とは
全身性強皮症は厚く硬い皮膚(皮膚硬化)と血管病変(Raynaud現象と小血管病変)を特徴的臨床所見とし,関節,内臓諸臓器を侵す原因不明の全身性結合組織疾患である.全身性硬化症(systemic sclerosis)あるいは進行性全身性硬化症(progressive systemic sclerosis;PSS)とも呼ばれる.
基本的病変は,①間質の線維化,②小血管病変,③実質細胞の萎縮,④単核球の浸潤から成り立っており,各臓器の病像はこれらが種々の程度に組み合わさって形成されている.
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