Japanese
English
研究
ポリスチレンラテックス粒子を用いた白血球貪食能検査の検討
A Study of Leucocyte Phagocytic Activity by Polystyrene Latex Particles.
丹羽 欣正
1
,
寺田 信市
1
,
山本 公麿
1
,
喜多 悦子
2
,
梅垣 健三
2
Yoshimasa NIWA
1
,
Shinichi TERADA
1
,
Kimimaro YAMAMOTO
1
,
Etsuko KITA
2
,
Kenzo UMEGAKI
2
1奈良県立医科大学中央臨床検査部
2奈良県立医科大学病態検査学
1Dept.of Central Clinical Laboratory, Nara Medical Univ.
2Dept.of Clinico-Laboratory Diagnostics, Nara Medical Univ.
pp.607-610
発行日 1979年6月15日
Published Date 1979/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915121
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はじめに
白血球貪食機能検査法は,大別して生体外検査及び生体内検査があるが,いずれも現在までに墨粒,細菌,赤血球など種々の被貪食物を用いて実施されている1,2).
生体外検査法では墨粒貪食試験が最も一般的であり,その方法にはスライドグラス法(杉山)3),毛細管法(寺田)4)などがあり,好中球機能の検索,単球系細胞の鑑別法として広く臨床検査に用いられている.生体内検査法ではポリスチレンラテックス粒子(以下ラテックス粒子)などが,腸管内吸収の研究(Sanders,E.)5)に利用されている.その他ラテックス粒子は,好中球における貪食に伴う酸素消費量の研究(Weening,R.S.6),木谷7))にも利用され,貪食機能のメカニズムの解明に大きな進歩をもたらしている.
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