Japanese
English
資料
HDL―コレステロール測定用沈殿試薬で沈殿が完全に起こらなかったIgA良性単クローン性免疫グロブリン増加症の一例
An IgA Benign Monoclonal Gammapathy Interfered the Determination of High Density Lipoprotein Cholesterol on Precipitation Method Using Sodium-phosphotungstate-magnesium
岡山 直子
1
,
網 美代子
1
,
西村 千江
1
,
宮村 恵宣
1
,
大庭 雄三
1
,
広重 幸雄
2
Naoko OKAYAMA
1
,
Miyoko AMI
1
,
Chie NISHIMURA
1
,
Sigenori MIYAMURA
1
,
Yuzo OBA
1
,
Yukio HIROSHIGE
2
1山口大学医学部附属病院検査部
2山口大学第三内科
1Department of Clinical Laboratory, Hospital, Yamaguchi, University
2The Third Internal Medicine, Ⅲ Yamaguchi, University Hospital
キーワード:
HDL―コレステロール測定
,
沈殿試薬
,
HDLコレステロール異常高値
,
IgA良性単クローン性免疫グロブリン増加症
,
超遠心分画法
Keyword:
HDL―コレステロール測定
,
沈殿試薬
,
HDLコレステロール異常高値
,
IgA良性単クローン性免疫グロブリン増加症
,
超遠心分画法
pp.661-664
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900628
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
HDL―コレステロール沈殿法で測定中,完全な沈殿が得られず異常高値を呈した,脂質検査に著明な異常が認められない症例について原因を究明した.沈殿試薬の組成,濃度の変更を行うと,高濃度のリンタングステン酸ナトリウムに問題があり,塩化マグネシウムとの相互性が関係していた.その原因としては,患者の原疾患である単クローン性免疫グロブリンで増加していたIgAが沈殿を阻害していたと考えられた.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.