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                                    クレアチン・キナーゼと悪性高熱症
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                下中 浩之
                                            
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                                                太田 宗一郎
                                            
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                                                服部 雅仁
                                            
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                  1岐阜大学麻酔科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
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                                    クレアチン・キナーゼ
                                
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                                    悪性高熱症
                                
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                pp.658-660
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1991年6月15日
                  Published Date 1991/6/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900627
                
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1.クレアチン・キナーゼ(CK)
CKは高エネルギー・リン酸の転移を司る酵素で,筋収縮時のエネルギー供給上きわめて重要な酵素の1つと考えられている.CK活性の病態変化について,従来,急性心筋梗塞でMB-CKの診断学的意義が重視されてきたが,最近では発症後の早期検出という観点からMM-CKアイソフォーム(MM3/MM1比)の検索1),および,後述するCK免疫グロブリン複合体の解析が注目されている.次に,BB-CKは脳組織由来とされ,中枢神経障害時の血中の変動が論じられている.また,胎児骨格筋においてBB-CKが優位であるとの指摘は,後述する悪性高熱発症機構との絡みで興味深い.さらに,BB-CKはadenocarcinomaにおける腫瘍マーカーとして注目されている2).他方,MM-CKは主として骨格筋障害時に変動するとされているが,他のCKアイソザイムに比較してその疾患特異性は低い.
ところで,アミラーゼ免疫グロブリン複合体の報告3)以来,酵素結合性免疫グロブリンの臨床的意義に関心が寄せられるようになり,最近,Tozawa & Niiya4)は酵素-IgG複合体の出現背景には自己免疫異常が示唆されるのに対して,酵素-IgA複合体の出現背景には疾患特異性が見いだせなかったとしている.

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