今月の主題 心・血管系ホルモン
測定法・病態生理
エンドセリン測定法
鈴木 伸宏
1
,
藤野 政彦
1
,
眞崎 知生
2
Nobuhiro SUZUKI
1
,
Masahiko FUJINO
1
,
Tomoo MASAKI
2
1武田薬品工業(株)筑波研究所
2筑波大学基礎医学系薬理学教室
キーワード:
エンドセリン-1
,
ET-1
,
RIA
,
サンドイッチ―EIA
,
血漿
,
尿
Keyword:
エンドセリン-1
,
ET-1
,
RIA
,
サンドイッチ―EIA
,
血漿
,
尿
pp.242-247
発行日 1991年3月15日
Published Date 1991/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900518
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血管収縮ペプチド・エンドセリンー1(ET-1)を高感度に測定するため,種々の特異性を有するRIAやサンドイッチーEIAが開発されている.測定値や測定結果は施設問で必ずしも一致していないが,これはET-1様免疫活i生(ET-1 LI)の存在様式が多様であることによる.健常人血漿中の平均ET-1濃度は1~4 pg/ml, big ET-1濃度は5~7pg/mlの範囲にあると考えられ,さらに大分子型ET (6 K)も存在する.尿中に高濃度に検出されるET-1 LIの主要な分子種は大分子型ET (6 Kあるいは10 K)であると考えられ,脳脊髄液中にもET-1 LIが検出される.また,ET-3も血漿および脳脊髄液中に存在することが確認された.
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