Japanese
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資料
慢性糞線虫症における糞便検査法について―実験感染イヌおよびサルによる検討
Fecal Examination in Chronic Strongyloidiasis of Dogs and a Monkey
塩飽 邦憲
1
,
千種 雄一
2
,
角坂 照貴
3
,
金子 清俊
3
,
渥美 ふき子
4
Kuninori SHIWAKU
1
,
Yuichi CHIGUSA
2
,
Teruki KADOSAKA
3
,
Kiyotoshi KANEKO
3
,
Fukiko ATSUMI
4
1島根医科大学環境保健医学教室
2獨協医科大学医動物学教室
3愛知医科大学寄生虫学教室
4愛知医科大学動物実験センター
1Department of Environmental Medicine, Shimane Medical University
2Department of Medical Zoology, Dokkyo University School of Medicine
3Department of Parasitology, Aichi Medical University
4Laboratory Animal Research Center. Aichi Medical University
キーワード:
糞線虫症
,
糞便検査
,
MGL法
,
濾紙培養法
,
薄層塗抹法
Keyword:
糞線虫症
,
糞便検査
,
MGL法
,
濾紙培養法
,
薄層塗抹法
pp.227-230
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900058
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慢性糞線虫症はほとんど無症状であるうえに,糞便検査でラブジチス型幼虫を検出することが困難である.このため,イヌ,サルに糞線虫を感染させて,4種の糞便検査(ベールマン法,MGL法,試験管濾紙培養法,薄層塗抹法)を定量的に比較した.検出できるラブジチス型幼虫は排便後の時間経過とともに減少し,排便後6時間以降は急激に減少したため,6時間以内の検査が必要である.ヒトの慢性糞線虫症の検査としては,検体を保存できる面からもMGL法がもっとも優れており,病院での検査としてはMGL法と濾紙培養法の併用が推奨される.
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