Japanese
English
研究
血中グルコース,総コレステロール測定における施設間差是正の方策
Normalization of Laboratory Data of Glucose and Cholesterol in Serum of Inter Difference Institute
飯塚 儀明
1
,
村井 哲夫
2
Yoshiaki IIZUKA
1
,
Tetsuo MURAI
2
1筑波大学付属病院検査部
2筑波大学医療技術短期大学部
1Clinical Laboratory, University Hospital of Tsukuba
2College of Medical Technology, University of Tsukuba
キーワード:
グルコース
,
総コレステロール
,
標準血清
,
施設間差
,
クロスチェック試験
Keyword:
グルコース
,
総コレステロール
,
標準血清
,
施設間差
,
クロスチェック試験
pp.222-226
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900057
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標準血清を用いて,近隣5施設の日常検査法における血中グルコースおよび総コレステロール測定値の陽正確さを評価するとともに各施設の測定値に差が生じる原因について検討した.その結果,誤差(標準血清の標準値とそれを各施設の日常検査法で測定した値との差)の大きさは,標準値を基準にしてグルコースで3~12%,総コレステロールで-6~9%であった.また,総コレステロール値に施設間差を生じる大きな要因の1つは,水溶液のキャリブレーターを用いる場合,測定試薬の違いによって差が大きくでることであった.しかし,血清ベースのキャリブレーターでは,その差が小さいことから,正確な表示値をもった血清ベースのキャリブレーターを相互に利用することにより施設間の測定値是正と正確さの確保が可能となることがわかった.
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