TOPICS
赤血球デオキシATP
坂場 幸治
1
1防衛医科大学校検査部
キーワード:
核酸代謝
,
赤血球デオキシATP
Keyword:
核酸代謝
,
赤血球デオキシATP
pp.217-218
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900054
- 有料閲覧
- 文献概要
デオキシATP (deoxy adenosine triphosphate以下dATP)は核酸代謝のうちプリン体代謝産物の一つで図11)に示すようにデオキシアデノシンを基質としてデオキシアデノシンキナーゼによりdAMP,さらにヌクレオチドキナーゼによりdADPを経て産生される高エネルギーリン酸化合物である.dATPは重症複合免疫不全症(SCID)を発症するアデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症において赤血球,リンパ球内に増加することから注目されている.
赤血球内dATPの測定は赤血球抽出物とdCTP, dGTPおよび〔3H〕dTTPを使用し,DNAの鋳型とDNAポリメラーゼを用いてインキュベートし,HPLCにより定量される2).
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.