今月の主題 補体系
病態解説
補体と肝疾患
森藤 隆夫
1
,
高木 徹
1
,
粕川 禮司
1
Takao MORITO
1
,
Toru TAKAGI
1
,
Reiji KASUKAWA
1
1福島県立医科大学第二内科学教室
キーワード:
溶血補体価
,
CH50
,
劇症肝炎
,
原発性胆汁性肝硬変症
,
免疫複合体
Keyword:
溶血補体価
,
CH50
,
劇症肝炎
,
原発性胆汁性肝硬変症
,
免疫複合体
pp.189-194
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900045
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肝は補体蛋白の産生臓器であり,蛋白合成能.胆汁うっ滞,co1d activationなどで影響されるので,CH50, C3, C4蛋白量の変化については注意して解釈すべきである.CH50は急性肝炎で増加,慢性肝障害で減少,劇症肝炎ではさらに減少する.初期PBCではCH50が増加するが,他の自己免疫疾患を合併すると正常域に復してC3, C4蛋白量が減少する.PBCではC3,Clqの異化亢進と免疫複合体,IgMとの関係が注目されている.
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