今月の主題 補体系
病態解説
補体と腎疾患
大井 洋之
1
Hiroyuki OHI
1
1日本大学医学部第二内科学教室
キーワード:
膜性増殖性糸球体腎炎
,
急性糸球体腎炎
,
Nephritic factor
,
membrane attack complex
Keyword:
膜性増殖性糸球体腎炎
,
急性糸球体腎炎
,
Nephritic factor
,
membrane attack complex
pp.184-188
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900044
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近年,補体系よりの腎疾患病態へのアプローチは,種々の研究がなされいくつかの新知見が得られている.また補体学の進歩により将来,腎炎病態について重要なテーマになると思われる結果も認められている.各種腎疾患でAGN, MPGN(Type Ⅱ), IgA腎症は第二経路,MN,SLEは古典的経路が主に関与していることが知られている.AGNは種々の因子により補体活性が出現している.MPGNはNephritic factorを主に病態の解明がなされている.また腎炎の病態にmembrane attack complexの関与が認められている.
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