今月の主題 補体系
総説
補体系の生化学と機能
藤田 禎三
1
Teizo FUJITA
1
1筑波大学医学専門学群基礎医学系免疫
キーワード:
古典的経路
,
第二経路
,
制御因子
,
膜障害複合体
,
炎症のメディエイター
Keyword:
古典的経路
,
第二経路
,
制御因子
,
膜障害複合体
,
炎症のメディエイター
pp.145-151
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900037
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補体系は,約20種類の血清蛋白と数種の膜蛋白の総称で,その活性化は,抗原抗体反応に引続き起こる特異的反応の古典的経路と非特異的反応の第二経路より構成されており,生体防御に抗体とともにあるいは単独で重要な役割を果たしている.種々の生物活性は,補体の主要成分C3が分解されることで発来する.これらの補体活性化経路は種々の制御因子によりコントロールされており,さらに,細胞膜上には,自己補体による細胞破壊を守る強力なインヒビターが存在する.
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