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今月の特集 COVID-19と臨床検査—得られた知見を今後の医療に活かす
COVID-19の臨床検査(抗原検査,各種遺伝子検査法)の留意点—主に検体採取法と検体種・遺伝子検査法の使い分け
The prospect and points of laboratory medicine via the experience and the promoted skills of SARS-CoV-2 genome and antigen detection
松下 一之
1
1千葉大学医学部附属病院検査部・臨床検査科(兼)遺伝子診療部/がんゲノムセンター/超音波センター
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
新型コロナウイルス
,
SARS-CoV-2
,
抗原検査
,
核酸増幅検査
,
NAT
,
検体採取法・検体種
,
マルチ感染症遺伝子解析法
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
新型コロナウイルス
,
SARS-CoV-2
,
抗原検査
,
核酸増幅検査
,
NAT
,
検体採取法・検体種
,
マルチ感染症遺伝子解析法
pp.928-935
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203387
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Point
●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗原検査には,抗原定性検査,抗原定量検査がある.臨床検査では後者が使用される.各検査の特徴,その利用に関しては,「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病原体検査の指針 第6版」にまとめられている.
●COVID-19の核酸増幅検査(NAT)(精度管理・標準化)については,日本遺伝子診療学会新型コロナウイルス感染症検査委員会編集の「はじめて新型コロナウイルス検査を行う方のために」,「病原体核酸増幅検査を行う際に知っておきたいこと」が参考になる.
●唾液中の抗原量は鼻咽頭拭い液中の抗原量と正の相関を示したが,その量比は検体によって異なっていた.検体採取は,感染症研究所などから発出されているマニュアルを参考に正しく取り扱うことが重要である.
●マルチ感染症遺伝子解析法は,迅速かつ多種類の微生物核酸の同定が可能であるため呼吸器感染症,血液培養,腸管感染,小児領域の原因不明の感染症など診断や治療における薬剤選択に必要な検査である.
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