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本稿を書いているのは5月だ.まだ東京オリンピックが開催されるか,中止または延期になっているかわかっていない.開催予定まで100日を過ぎているのに…….私は,チケットが当たっているからといって絶対に行きたいわけではない.安心で安全な,また世界中の人々がアスリートを心の底から応援できる世界になり,医療体制が平穏となっていれば開催してもよいと思っている.今のこの状況では無理かもしれない.ここは大きな政治判断をしていただき,国民1人1人が納得のできる方向性を見いだしてもらいたい.
コロナ禍で世界は様変わりしてしまった.一番大きかったのは飲み会がなくなってしまったことだ.もう1年以上,新橋の飲み屋さんに行っていない.私はお酒が飲めない,いわゆる下戸だ.下戸の私にとって飲み会が減ったことはありがたいといいたいところであるが,実はそうではない.お酒は飲めないが,お酒の席は嫌いじゃない.自分でいうのもおこがましいが,アルハラ(アルコールハラスメント)はされたことはあっても,したことは一度もないはずである.なぜなら,飲めない私が部下を飲み会へ誘うこともなく,お酒を勧めるはずもない.そういう意味では,アフターファイブではとってもいい上司であると自負している(ビフォーファイブはわからないが).とはいえ,飲み会がないと飲みニケーションが取れず,若い世代の職員たちとプライベートなことを話すこともできず,これでいいのかな〜?といつも自問自答している.今までが,飲みニケーションに頼りすぎていて,飲まない(ウーロン茶であるが)と何も話せなくなってしまっていたことにようやく気付いた.今の時代,飲み会でコミュニケーションを図ろうとすることは間違っているとはいいたくないが,賛成者は多くないのであろう.時代は変わっていく.私も変わらなければならない.
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