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あとがき
河合 昭人
pp.1610
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201062
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毎年,年末になると,その年に流行した言葉の話題になる.今年,流行した言葉を考えてみるとあまりよい言葉は浮かばない.世界同時株安,ゼロ金利,不倫問題など…….楽しい流行で考えると,ポケモンGOやリオオリンピックであろう.ポケモンGOに至っては,筆者も子どもに言われるがままダウンロードした.聞くところによると,このおかげで,“家族の会話が増えた”や,“旅行に出掛けるきっかけができた”など,家族の絆を深めるツールの1つになり,ただのゲームでは済まない状況になっている.リオオリンピックでは,泣き虫愛ちゃんの感動の涙や吉田沙保里の悔し涙など,さまざまな人間模様を垣間見ることができた.スポーツ選手は結果を求められるが,それは臨床検査技師も同じであろう.コスト削減や医療収入のアップなど,目標達成が課せられている.しかし,私はそのプロセスを大事にしたい.仮に達成できなくてもどのような計画で実施したかを評価したい.甘い人間かもしれないが.書き忘れたが,私は,“歩きスマホ”が今年の一番の流行語だろうと予想しているが,いかに.
本号の第1特集は「認知症待ったなし!」とし,認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるともいわれている認知症について企画しました.臨床検査技師のかかわりとして,2014年秋に認定認知症領域検査技師制度を開始しました.しかしながら,まだ,全国的に普及していないのが実情です.そこで,本特集では,認知症の基本的な知識から,なじみの薄い神経心理学的検査,治療に至るまで幅広く執筆をお願いしました.今後の臨床検査技師のあり方として,認定認知症領域検査技師制度が広まることを切に願っています.
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