--------------------
あとがき
河合 昭人
pp.782
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201659
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
皆さんゴールデンウィークはどちらに行かれたでしょうか? 筆者は,たぶん妻の実家に家族で帰省していることでしょう.せっかくの“大型連休”なので,どこかのんびりと骨休めしたいところですが,家族はそんなこと,許してくれそうもありません.さて,5月の連休のことを,なぜゴールデンウィークというのか,皆さんはご存じでしょうか? 諸説ありますが,そのうち一説を紹介しますと,戦後の映画宣伝のために使われたことが始まりといわれています.連休中に映画を上映するので,皆で観にきてほしいという意味での宣伝文句として“ゴールデンウィーク”ができあがった,というものです.このような背景から,某テレビ局では,ゴールデンウィークという言葉は用いず,“大型連休”といっているそうです.さらに,10年ほど前から,シルバーウィークという言葉も誕生しました.最初に聞いたときは,高齢者の何かのキャンペーンイベントかと思いましたが,実は9月の連休をこのように呼称しているメディアがあります.今後,ゴールデンウィークのように,もう少しだけ休日が追加され,大型連休に近づけば旅行にも行きやすくなるのにと思っています.
連休があることは大いに結構ですが,日本人は休暇(余暇)の過ごし方が下手だといわれています.勤勉な文化で,有給休暇の消化率も欧米諸国に比べると低くなっており,いろいろな企業で有給休暇の取得率向上を目指しています.医療業界は,24時間運営している性格上,どうしても取得率は低くなっているようです.“みんなで仕事をシェアして,みんなで休暇を楽しむ”,このような文化が根付いてくると働き方が変わってくるかもしれませんね.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.