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今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開
EBLM研究の過去・現在・未来
The past, present, and future of research on EBLM
市原 清志
1
1山口大学大学院医学系研究科保健学専攻・生体情報検査学
キーワード:
根拠に基づく医療
,
EBM
,
系統的評価
,
疾患別症例データベース
,
統計・情報処理技術
Keyword:
根拠に基づく医療
,
EBM
,
系統的評価
,
疾患別症例データベース
,
統計・情報処理技術
pp.560-564
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202363
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Point
●1990年代初期に台頭した根拠に基づく医療(EBM)活動は,日常診療における診断,治療,予後に関する判断を,医学論文の系統的評価で得たエビデンスに基づき行うことを目指している.
●根拠に基づく臨床検査(EBLM)は,EBMの検査診断の部分を担うが,そのエビデンスは,信頼性の低い患者対照研究に依存しており,期待に反して利用可能なエビデンスは得られていない.
●EBLMの真の実践には,詳細な臨床所見と検査所見を登録した疾患別症例データベースの構築が不可欠である.
●EBLMを広く実践するには,診断以外に,検査の基準値,生理的変動に関する情報も重要で,今後各情報のデータベース化が課題となる.
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