Japanese
English
今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
長期合併症—慢性腎臓病
Chronic kidney disease among HIV-infected patients in Japan
安藤 稔
1
1慈誠会記念病院
キーワード:
抗レトロウイルス療法
,
ART
,
蛋白尿
,
アルブミン尿
,
糸球体濾過量
,
eGFR
,
シスタチンC
,
Cy
Keyword:
抗レトロウイルス療法
,
ART
,
蛋白尿
,
アルブミン尿
,
糸球体濾過量
,
eGFR
,
シスタチンC
,
Cy
pp.604-610
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202022
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Point
●慢性腎臓病(CKD)はヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者の生命予後に多面的に関連する合併症であり,その診断とリスク評価には,蛋白尿またはアルブミン尿および糸球体濾過量(eGFR)の測定が必要である.
●わが国のHIV感染者のCKD全有病率は20%,ハイリスクCKDの有病率は5%程度と推定される.アルブミン尿,シスタチンC(Cy)値,尿細管マーカーは独立した予後関連因子である.
●HIV感染者のCKDおよび透析患者は増加している.HIV診療医と腎臓専門医の連携による重症化予防や,一般クリニックによる透析患者受け入れなどの社会的整備が必要である.
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