特集 小児の出血・凝固異常の診断と治療
Ⅱ.症例で学ぶ凝固異常症
抗リン脂質抗体症候群
毛利 万里子
1
1聖マリアンナ医科大学リウマチ・膠原病・アレルギー内科
キーワード:
抗リン脂質抗体(aPL)
,
劇症型抗リン脂質抗体症候群(cAPS)
,
非血栓症状
,
全身性エリテマトーデス
Keyword:
抗リン脂質抗体(aPL)
,
劇症型抗リン脂質抗体症候群(cAPS)
,
非血栓症状
,
全身性エリテマトーデス
pp.703-707
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001668
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SUMMARY
▷APSは抗リン脂質抗体によって引き起こされる全身性の自己免疫疾患である.
▷小児では非血栓症状を呈することがあるため注意する.
▷はじめ原発性APSと診断しても,その後全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患を発症する症例があり,経過観察が必要である.
▷緊急病態である劇症型APSの場合は,血漿交換などの速やかな対応が必要になる.

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