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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
10章 膠原病・免疫疾患
全身性エリテマトーデス
Systemic lupus erythematosus(SLE)
右田 清志
1
,
天目 純平
1
,
藤田 雄也
1
,
松岡 直樹
1
1福島県立医科大学リウマチ膠原病内科学講座
pp.529-531
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201996
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全身性エリテマトーデス(SLE)は,原因不明の全身性自己免疫疾患である.SLEでは,抗核抗体(ANA)をはじめとする自己抗体が出現し,抗DNA抗体からなる免疫複合体の沈着(Ⅲ型アレルギー)による臓器障害を呈する自己免疫疾患で,男女比は1:9と圧倒的に女性が多く,発症のピークは20〜30歳代である.皮膚,腎臓,関節をはじめ,神経系,心臓,肺など全身の臓器に病変を認め,多彩な臨床症状を呈する.ステロイドや免疫抑制剤で治療されるが,寛解と再燃を繰り返し,難治性臓器合併症を認めることもある.
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