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今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって
輸血関連感染症の克服に向けて
Progress in combating transfusion-transmitted infections
松林 圭二
1
1日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
キーワード:
ヘモビジランス
,
核酸増幅検査
,
NAT
,
遡及調査
,
新興再興感染症
Keyword:
ヘモビジランス
,
核酸増幅検査
,
NAT
,
遡及調査
,
新興再興感染症
pp.1592-1598
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201826
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●全ての献血血液に対して,B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV),ヒト免疫不全ウイルス(HIV),ヒトTリンパ球向性ウイルス1型(HTLV-1),ヒトパルボウイルスB19(PVB19),梅毒トレポネーマ(TP)について高感度スクリーニング検査が実施されている.
●検査精度の向上,問診強化や初流血除去,保存前白血球除去の導入,遡及調査の実施などによって,輸血用血液の安全性は極めて高くなったが,依然として輸血感染事例は起きている.
●世界的な交通・流通網が発達した現代においては,温暖化や森林破壊などの影響により,世界各地で発生した新興再興感染症が一気に流行する可能性があり,注視していく必要がある.
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