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今月の特集2 輸血関連副作用
輸血関連副作用の最近の考え方
Recent knowledge of transfusion-related adverse events
田崎 哲典
1
1東京慈恵会医科大学附属病院輸血部
キーワード:
輸血関連副作用
,
ヘモビジランス
,
被害救済制度
,
認定輸血検査技師
Keyword:
輸血関連副作用
,
ヘモビジランス
,
被害救済制度
,
認定輸血検査技師
pp.870-875
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103502
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■近年,輸血関連急性肺障害(TRALI)などの免疫学的な副作用の重要性が強調されているが,新興感染症も含め,血液製剤に潜む微生物の伝播が重要な問題であることに変わりはない.
■輸血は必要最少量とすべきであるが,その前に,輸血をしないという選択肢を再考すべきである.
■ヘモビジランスによる輸血関連副作用の情報の共有化は,再発や拡大防止に有効と考えられているが,さらに輸血医療全般の改善にもつながると期待されている.
■生物由来製品による被害は完全には防ぎえず,生物由来製品感染等被害救済制度で補償されるが,適正使用が救済の条件であることを認識すべきである.
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