Japanese
English
今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
上皮マーカー陰性CTCの捕捉
Detection of epithelial maker negative circulating tumor cells
横堀 武彦
1,2
,
塚越 真梨子
1,2
,
調 憲
2
1群馬大学先端腫瘍免疫治療学講座
2群馬大学大学院医学系研究科総合外科学講座
キーワード:
循環癌細胞
,
CTC
,
上皮間葉転換
,
EMT
,
癌幹細胞
,
治療抵抗性
,
PLS3
Keyword:
循環癌細胞
,
CTC
,
上皮間葉転換
,
EMT
,
癌幹細胞
,
治療抵抗性
,
PLS3
pp.1460-1467
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201798
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Point
●現行の循環癌細胞(CTC)捕捉は上皮マーカーが頻用されているが,CTCの生物学的・物理的特徴を利用することでCTCを濃縮する手法が新たに開発されてきており,商業ベースで容易に入手可能なものもすでに存在する.
●上皮間葉転換(EMT)は,癌の転移浸潤だけでなく癌幹細胞性とも強く関連しており,治療抵抗性,再発を引き起こすと考えられている.
●上皮マーカー陰性CTCを,EMTマーカーであるPLS3で検出できた.さらにPLS3により上皮マーカー陰性CTCを検出することで,既存の臨床病理学的因子では予後予測が難しい大腸癌患者でも予後予測が可能であった.
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