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増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ
3章 臨床微生物に関するガイドライン
結核の診断(2016年,IDSA/CDC/ATS)
Diagnosis of tuberculosis in adults and children
森島 雅世
1
,
根井 貴仁
1
1日本医科大学付属病院医療安全管理部感染制御室
pp.1344-1349
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201774
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POINT
●今回の本ガイドラインで,インターフェロンγ遊離試験(IGRA)や分子生物学的手法を用いた診断に関して初めて述べられた.
●潜在性結核(LTBI),肺結核/肺外結核の診断に関して初めてGRADEシステムによって23の推奨項目が挙げられた.
●これらの推奨事項は明確に強く(strong)推奨するもの(6項目)と条件付き(conditional)で推奨するもの(17項目)を分けており,推奨項目の重要性がよりわかりやすい形となっている.
●本ガイドラインは,診断の基準の位置付けを提供するものではなく,患者個々の情報から結核の診断に至るまで,理論に基づいた決定プロセスを提供するだけのもの,つまり絶対的に従うガイドラインではないという立場を明確に示している.
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