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短報
M蛋白によるEDTA依存性偽性血小板減少症の1例
EDTA-dependent pseudothrombocytopenia induced by M-protein
金田 直輝
1
,
細川 一磨
1
,
川渕 久美子
1
,
満谷 進
1
1神戸徳洲会病院検査部
キーワード:
EDTA依存性偽性血小板減少症
,
単クローン性Ig血症
,
EDTA依存性偽性白血球増多症
Keyword:
EDTA依存性偽性血小板減少症
,
単クローン性Ig血症
,
EDTA依存性偽性白血球増多症
pp.767-769
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201297
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多発性骨髄腫の1症例において,単クローン性免疫グロブリン(Ig)がエチレンジアミン四酢酸(EDTA)依存性偽性血小板減少症を惹起させることを報告した.この現象を回避するために用いられるカナマイシンを添加すると,機器がリンパ球と誤認する程度に血小板が凝集し,偽性白血球増多となる成績が示された.治療によってM蛋白が著減した際に,上記のEDTA依存性の偽性血小板減少と偽性白血球増多の両現象が解消された.
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