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今月の特集2 血液細胞形態判読の極意
急性白血病を正しく診断するためのポイント
Vital points for accurate morphological diagnosis of acute leukemia
宮地 勇人
1
1東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学
キーワード:
血液形態診断
,
急性白血病
,
WHO分類
Keyword:
血液形態診断
,
急性白血病
,
WHO分類
pp.697-704
発行日 2015年7月15日
Published Date 2015/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200368
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Point
●急性白血病は,世界保健機関(WHO)分類において,正確な形態診断が最終的な病型診断に大きく影響する.
●急性白血病の正確な形態診断には,標準化された細胞判定と,精度管理された細胞分類が重要である.
●急性骨髄性白血病(AML)の形態に基づく診断において,異常幼若細胞(芽球,前骨髄球,異常前単球)の判定と細胞異形成の定量的評価を正確に行う.
●染色体・遺伝子異常に基づく病型に結び付く特徴的な細胞所見に着目する.
●病型の確定は,形態診断とともに,治療経過,基礎疾患など背景を踏まえて,細胞表面マーカー検査,染色体・遺伝子検査の所見を総合し,診断アルゴリズムに従って行う.
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