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今月の特集1 日常検査としての心エコー
右心機能評価
Assessment of right ventricular function by echocardiography
田中 秀和
1
1神戸大学大学院 医学研究科循環器内科学分野
キーワード:
RV-focused apical 4-chamber view
,
右室収縮能
,
三尖弁輪部収縮期移動距離(TAPSE)
Keyword:
RV-focused apical 4-chamber view
,
右室収縮能
,
三尖弁輪部収縮期移動距離(TAPSE)
pp.524-531
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200331
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Point
●右心機能を正確に評価するためには,右心系に焦点をあてたviewである“RV-focused apical 4-chamber view”を描出することが重要である.
●右室収縮能評価は右心機能評価のなかで最も重要であり,三尖弁輪部収縮期移動距離(TAPSE),右室弁輪部の長軸方向移動速度(S′),右室面積変化率(RVFAC),RIMP(RV index of myocardial performance)の計測が推奨されている.
●TAPSEは,米国心エコー図学会(ASE)のガイドラインでは右室機能の指標としてルーチンでの測定を推奨しており,16mm未満であれば右室収縮能低下と判断できる.
●スペックルトラッキング法ならびに3次元心エコー図法は現在,ルーチンで使用される右心機能評価法ではないが,今後の臨床応用が大いに期待されている.
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