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増刊号 微生物検査 イエローページ
Ⅲ章 菌種別の培養・同定方法
真菌
クリプトコックス
Cryptococcus neoformans, C. gattii
大楠 美佐子
1
,
亀井 克彦
1
1千葉大学 真菌医学研究センター
pp.1417-1419
発行日 2014年10月30日
Published Date 2014/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200074
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菌の基本情報
1.性状と特徴
・莢膜をもつ担子菌系酵母.莢膜にはglucuronoxylomannanが含まれており,これが抗原診断に用いられている.
・直径5〜7μmでほぼ球形.
・クリプトコックス症の原因菌.
・以前はCryptococcus neoformans var. neoformans,C. neoformans var. gattiiと2つの変種とされていたが,現在はC. neoformansとC. gattiiの2種に分けられた.
・C. neoformansはA,D,(AD),C. gattiiにはB,Cの血清型がある.
・患者分離株はわが国では主に血清型AのC. neoformansである.
・クリプトコックス症ではβ-D-グルカン値は概して低く出ることが多く,有用ではない.
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