増刊号 緊急検査実践マニュアル
各論
5.微生物(感染症)検査
2)免疫学的検査 b)真菌感染症 臨床編—カンジダ,アスペルギルス,クリプトコックス,トリコスポロン
佐々木 英祐
1
,
河野 茂
1
1長崎大学医学部第2内科
pp.884-886
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903895
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検査の意義と目的
深在性真菌症は免疫不全状態の患者の日和見感染症の1つであり,なかでも血液悪性腫瘍患者に対する抗癌化学療法に伴う好中球減少や臓器移植に対する免疫抑制薬投与,あるいはAIDS(acquired immune deficiency syndrome,後天性免疫不全症症候群)などが発症の要因となる.早期診断を誤れば死の転帰をとる予後不良の疾患である.このため早期診断および治療が臨床上重要であり,種々の補助診断法が検討されている.
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