増刊号 微生物検査 イエローページ
Ⅰ章 感染症診断
医師による臨床診断
青木 洋介
1,2
1佐賀大学 医学部国際医療学講座・臨床感染症学分野
2佐賀大学医学部附属病院 感染制御部
キーワード:
身体所見
,
プロブレムリスト
,
免疫抑制状態
,
高齢者感染症
,
疾患頻度
Keyword:
身体所見
,
プロブレムリスト
,
免疫抑制状態
,
高齢者感染症
,
疾患頻度
pp.1200-1205
発行日 2014年10月30日
Published Date 2014/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200023
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●丁寧な問診および身体診察が,適正な臨床診断に不可欠である.
●臨床病態を広い鑑別視点で捉えながらも,可能性あるいは頻度の高い疾患を想定することが,検査結果の正しい解釈のために必要である.
●患者病態を集約するプロブレムリストが同じでも,性と年齢により診療アプローチは時に全く異なる.
●固有感染臓器の同定に至っても,全身的感染症である場合があるため,系統的診察および一次検査結果(末梢血,血液生化学)を軽視してはならない.
●免疫抑制患者の診療においては,感染防御能の3つの亜型(好中球,細胞性面積,液性免疫)を知っておくことが原因菌診断も役立つ.
●高齢者の診療では健常成人と異なり,感染臓器特異的な症状の訴えが乏しいため,疾患頻度を重視した診断アプローチが必要となる.
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