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今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり
抗てんかん薬の血中濃度モニタリング
Therapeutic drug monitoring of antiepileptic drugs
鈴木 小夜
1
1慶應義塾大学薬学部 医療薬学センター
キーワード:
抗てんかん薬
,
薬物治療モニタリング(TDM)
,
定常状態
,
トラフ値
,
非結合形薬物濃度
,
薬物相互作用
Keyword:
抗てんかん薬
,
薬物治療モニタリング(TDM)
,
定常状態
,
トラフ値
,
非結合形薬物濃度
,
薬物相互作用
pp.1071-1078
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542104009
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●薬物血中濃度は,薬物の血中濃度が標的組織中濃度と平衡状態にあり,かつ薬理効果や副作用との間に相関関係が成り立つ場合に薬効強度の代理指標となる.
●抗てんかん薬の指標治療域は非常に狭く,多くの要因が体内動態に影響を及ぼすため,血中濃度モニタリングによる投与量・投与方法の調節(個別最適化)が有用である.
●抗てんかん薬の血中濃度モニタリングは,定常状態における次回投与直前(トラフ)で採血し,目標とする治療濃度域と比較する.
●血中濃度測定値は,個々の患者の臨床症状と合わせて評価しなくてはならない.
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