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今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
造血器疾患の診断精度向上に向けた検査情報連携
Integrated diagnosis of hematological diseases to assure its precision
宮地 勇人
1
1東海大学 医学部基盤診療学系臨床検査学
キーワード:
血液学的診断
,
造血器疾患
,
総合診断
,
検査情報
Keyword:
血液学的診断
,
造血器疾患
,
総合診断
,
検査情報
pp.427-435
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103859
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●血液検査室では,血液形態検査の精度を確保したうえで,ほかの検査情報や患者情報を踏まえ,付加価値のあるサービスを提供し,良質な診療に貢献することが望まれる.具体的な活動として,造血器疾患などの総合診断がある.
●総合診断とその報告書作成は,病院情報システム(医師電子カルテや部門システム)の状況や既存のシステム(病理診断システムなど)利用の可能性を踏まえて,各施設の事情に合った体制を構築する.
●骨髄,体腔液,リンパ節など血液形態を対象とする総合診断の報告書を作成する場合は,形態検査所見に加え,免疫形質,生化学,血清学,画像検査などの所見を加味し,治療内容と臨床経過を踏まえて総合的に病態診断するとともに,遺伝子検査などの追加検査の推奨を行う.
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