次代に残したい用手法検査・5
単純免疫拡散法
亀子 光明
1
1群馬パース大学保健科学部検査技術学科
pp.1530-1533
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103715
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はじめに
免疫グロブリンに代表される血漿蛋白は,現在では,免疫比濁法(turbidimetric immunoassay;TIA)を用いた汎用生化学自動分析装置により,短時間で測定することが可能である.1970年代では,用手法の単純免疫拡散(single radial immunodiffusion;SRID)法が主流であったが,結果報告までに1~2日を要した.1980年代に入り,レーザー光線を光源として,抗原抗体複合体の光散乱強度を利用したレーザーネフェロメトリー(laser nephelometry;LN)法が開発されたことにより,血漿蛋白の測定は自動化された.自動化法の導入によりSRID法による測定は,年々減少し,「平成12年度日臨技臨床検査精度管理調査報告書」によると,実施施設はわずか3件で,翌年度にはなくなり,以後,製品販売が中止された.現状では,一般的にTIAとLN法に代わり光源に発光ダイオードを用いる免疫比朧法(nephelometric immunoassay;NIA)が利用されている.
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