特集 はじめよう,検査説明
一般検査
5 尿試験紙法(潜血反応)で判定結果のピットフォールとなりやすい,影響因子について教えてください
野崎 司
1
,
浅井 さとみ
2
,
宮地 勇人
2
1東海大学医学部付属病院臨床検査技術科
2東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学
pp.1198-1199
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103583
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1.反応原理
尿試験紙における潜血反応の原理は,ヘモグロビンのペルオキシダーゼ様活性を利用している(図1).その活性によって,試験紙に試薬として含まれている過酸化物は,還元型色原体から水素原子を奪い,自らは還元されて安定な酸化物になる.同時に無色であった還元型色原体は,酸化されて有色の酸化型色原体になる1).ヘモグロビンはペルオキシダーゼではないが,ペルオキシダーゼと同様の活性を示すため,ヘモグロビンのペルオキシダーゼ様活性(偽ペルオキシダーゼ活性)という.
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