私のくふう
尿試験紙・判定台
大竹 敬二
1
1八王子医療刑務所臨床検査室
pp.517
発行日 1973年5月15日
Published Date 1973/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908077
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最近尿の定性反応検査法での試験紙法が,かなり広範囲に使用されるようになった.また平行して試験紙の種類も年々増加し,多項目検査のいろいろな組み合わせの判定も,試験紙のむだなく使用でき,検査室の負担も軽減するようになった.
外来患者の検尿に対しては,迅速に検査結果が提出されており,同時に一連の仕事に必要な多くの器具も現われ,尿検査セットとして販売されているが,試験紙を置いておく判定台のないのが不便でならない.特に製品,試験紙の性質により判定時間が異なり,それぞれの定められた時間に比色表と対応させなくてはならないが,30秒以内60秒間という反応時間を必要とするので,その間不用白紙上に並べておき,まとめて判定しているが,外来患者が多くなると,この方法は順番に尿に浸しながら並べていっても,とばして判定したり,前の尿を再判したり,気のつきにくい誤りを認めるので,このようなまちがいを起こさないように,不用白色プラスチック箱を活用して,くふうしたものである.
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