技術講座 一般
尿試験紙法における干渉物質
湯浅 宗一
1
,
稲葉 亨
2
,
藤田 直久
2
,
吉村 學
2
Soichi YUASA
1
1京都府立医科大学附属病院臨床検査部
2京都府立医科大学臨床検査医学教室
pp.49-55
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902597
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新しい知見
尿蛋白試験紙は従来アルブミンのみに反応していたが,最近ではグロブリンに対してもアルブミンと同じ感度を持つ試験紙が開発されている.また尿試験紙におけるアスコルビン酸の干渉作用が知られていたが,ヨウ素酸塩あるいは鉄イオンを酸化剤として用いることにより,アスコルビン酸を還元性のないデヒドロアスコルビン酸に変化させ,その干渉作用を抑制する工夫がこらされている.このように従来からの尿試験紙に対する課題が少しすつ解決されている.
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