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今月の特集1 分子病理診断の進歩
KIT
KIT
廣田 誠一
1
1兵庫医科大学病院病理
キーワード:
KIT
,
免疫染色
,
c-kit遺伝子
,
機能獲得性突然変異
,
GIST
Keyword:
KIT
,
免疫染色
,
c-kit遺伝子
,
機能獲得性突然変異
,
GIST
pp.262-269
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103361
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■c-kit遺伝子産物であるKITはGISTの95%以上に発現しており,その発現を免疫染色でチェックすることはGISTの診断に極めて重要である.
■c-kit遺伝子の機能獲得性突然変異はGISTの約85%に認められ,その検索はGISTの確定診断および治療方針決定に重要な役割を果たす.
■KITの発現はマスト細胞性腫瘍・精上皮腫・悪性黒色腫・嫌色素性腎細胞癌・唾液腺の腺様囊胞癌などでみられるが,診断的価値は必ずしも高くない.
■c-kit遺伝子変異はマスト細胞性腫瘍・精上皮腫・悪性黒色腫などでも認められるが,現状では診断・治療に対する意義は低い.
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