Japanese
English
今月の主題 アルコール依存症
話題
アルコールと発癌
Alcohol and cancer
横山 顕
1
Akira YOKOYAMA
1
1国立病院機構久里浜医療センター臨床研究部
キーワード:
飲酒
,
癌
,
アルコール代謝酵素
,
リスク評価
,
食道癌リスク検診問診票
Keyword:
飲酒
,
癌
,
アルコール代謝酵素
,
リスク評価
,
食道癌リスク検診問診票
pp.1467-1471
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103286
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1.はじめに
2009年までにWHO(World Health Organization)のIARC(International Agency for Research on Cancer)は,飲酒が原因で発癌する臓器は口腔,咽頭,喉頭,食道,肝臓,結腸・直腸と女性の乳房であり,アルコール飲料,飲料中のエタノール,飲酒と関連して発生するアセトアルデヒドの3つを,発癌物質と結論づけた(表)1).2005年の厚生労働省多目的コホート研究(Japan Public Health Center-based prospective Study;JPHC Study)は,飲酒関連癌のリスクは1日1合未満相当(以下日本酒換算,ビール500mlに相当)の習慣飲酒者では,ときどき飲酒する人の2.3倍であり,男性の癌死亡の13%が1日2合の飲酒に起因すると概算した2).
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