特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A
一般検査
Question 43 便潜血検査による大腸がんスクリーニングの有用性と限界について教えてください
斎藤 博
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1国立がん研究センターがん予防・検診研究センター検診研究部
pp.1250-1252
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103225
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ポイント
・免疫法便潜血検査(免疫法FOBT)は大腸がん検診法である.かつてと違い,現在では臨床検査法としての意義は限られる.
・FOBTの大腸がん検診法としての有効性については,がん検診の中でも最も確実な科学的根拠がある.複数のランダム化比較試験の一致した結果により,死亡率減少効果が確立している.がん検診法は内視鏡検査など診断検査とは異なり,その有効性の指標は死亡率である.
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