特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A
一般検査
Question 42 糖尿病性腎症,慢性腎臓病の病期分類における尿中アルブミン測定の意義,利用法について教えてください
羽田 勝計
1
1旭川医科大学内科学講座病態代謝内科学分野
pp.1246-1248
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103224
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
・尿アルブミン値の増加,すなわち“微量アルブミン尿”は,糖尿病性腎症の診断上最も重要な検査項目である.
・糖尿病性腎症・慢性腎臓病(CKD)ともに,そのステージは尿アルブミン値と糸球体濾過量(GFR)で分類されている.
・微量アルブミン尿は,糖尿病性腎症の進行のリスクであるとともに,心血管イベントのリスクでもある.
・集約的治療により,微量アルブミン尿の寛解(正常アルブミン尿への改善)が期待される.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.