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シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・2
CLSIの動向
CLSI activity in clinical laboratory medicine
濱﨑 直孝
1
Naotaka HAMASAKI
1
1長崎国際大学薬学部
pp.213-215
発行日 2012年2月15日
Published Date 2012/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102924
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1.はじめに
IFCCに続いては,米国における臨床検査の標準化と質的改善を目指して活動している米国臨床検査標準協議会(Clinical and Laboratory Standards Institute;CLSI)を紹介する.CLSIは,1968年にNCCLS(National Committee for Clinical Laboratory Standards)が非営利団体(Nonprofit Organization)として設立され,2005年に名称をCLSIに変更し今日に至っている.米国でのNCCLS設立を契機として,ヨーロッパ各国で同様の委員会が設立され,それらを統合する共同体としてヨーロッパ臨床検査標準協議会(European Committee for Clinical Laboratory Standards;ECCLS)ができ,このような動きは日本などアジアの国にも波及し,日本では,1985年に日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee for Clinical Laboratory Standards;JCCLS)がそう設されている.
本シリーズ第一回で紹介した国際臨床化学連合(International Federation of Clinical Chemistry and Laboratory Medicine;IFCC)の設立は1952年であり,NCCLSはそれから約15年遅れての設立であるが,IFCCとNCCLS(CLSI)とが世界の臨床検査関係の標準化に果たしている役割は大きい.
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