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感受性ディスクの保管法と CLSI変更点
松村 充
1
,
斧 康雄
2
1帝京大学医療技術学部臨床検査学科
2帝京大学医学部微生物学講座
pp.1402-1403
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101139
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はじめに
薬剤感受性検査の目的は,感染症起因病原体に対する抗菌薬治療のための使用抗菌薬選定である.現在薬剤感受性検査に使用されている方法は,近年急速に進んだ自動機器の導入により,微量液体希釈法による最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration,MIC)測定が主流であるが,薬剤選択における自由度を持ち,特に機器などの設備を必要としないディスク拡散法も小規模施設をはじめ自動機器のバックアップや追加薬剤などの薬剤感受性検査として多くの施設で使用されている1).
今回,ディスクの保存方法のポイントおよび,米国臨床検査標準化協会(Clinical and Laboratory Standards Institute,CLSI:旧NCCLS)標準法M2-A9の最新版(2006年)2)を中心にディスク拡散法,薬剤感受性検査の主な変更点について述べる.
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