Coffee Break
初の渡米―プロペラ機で疲労困憊の旅
佐々木 禎一
1
1元札幌医科大学附属病院検査部
pp.860
発行日 2010年8月15日
Published Date 2010/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102372
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昭和33年(1958年)夏,私は米国Illinois大学でpostdoctoral staffとして細菌性糖脂質の研究のため渡米した.その当時は太平洋横断はプロペラ機で,長い時間をかけて羽田~Honolulu~San Francisco~Chicagoのrouteであったが,初めての時差の疲れもあり,疲労困憊の旅であった.今回はそのときを想起しながら述べようと思う.
札幌駅からの出発には札幌医科大学微生物学教室員達を中心に30余名がフォームで盛大に見送りに来て,次に小樽(私の出身地)駅頭には両親,知人など多数が見送りに来た.乗った列車は生まれて初めての“特2席”で,青函連絡船~本州の列車と乗り継いで,翌日東京に着いた.上野駅には札幌医科大学附属看護学校での教え子数人が出迎えてくれた.
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