ルポ アメリカ医学の実相(2)—1968年夏の渡米ノートから
アメリカ医学の実相(2)—1968年夏の渡米ノートから
日野原 重明
pp.426-429
発行日 1969年4月10日
Published Date 1969/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202626
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サンフランシスコまで
Honoluluはちょうど1日の滞在で翌朝9時半のUnited American Air LineでSan Franciscoに向かった.召集でHawaiiの海軍の基地で訓練を受けている青年と隣席したが,休暇でSan Franciscoに帰るのだという.軍隊だからふつうの人の半分の110ドルでHawaii-San Francisco間が往復できるといっていた.航行中のサービスはよく,クラシック・モダンのいずれの音楽も選んでイヤホーンで聞かれ,また映画の録音もこれで聞かれる.午後4時San Franciscoの空港に着き,バスで市内のターミナルに行ったが,ここではさっそくヒッピーの女の子をみた.にぎやかなマーケット・ストリートでは,ヒッピーの若ものが数人集まっていてBirkley発行の新聞を売っていた.Miyako Hote1におちつき,もと聖路加病院のレジデントをしていた留学中のK君に電話をかけて,久しぶりに夜,彼と会い,アメリカにおける卒業後教育についての最近の消息を聞いた.
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