Coffee Break
あの頃の血糖検査法(Hagedorn-Jensen法)から便利なo-toluidine法への脱却
佐々木 禎一
1
1元札幌医科大学附属病院検査部
pp.488
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102303
- 有料閲覧
- 文献概要
昭和38年(1963年),私は10余年過ごした札幌医科大学微生物学教室から,附属病院中央検査部に移った.この当時の検査部は改築前で狭く,使用中の机,各種ピペット,試験管などのガラス器具はとても清潔とはいえなかった.また,古株の権力をもった年輩の技師が中心で,組織的にも技術的にも前時代的の感は免れなかった.こんななか,私に課せられた目標は組織の充実と近代化であり,また私の担当する生化学検査関係では課題も多かった.
今回は当時血糖検査法として用いられていたHagedorn-Jensen(H-J)法の実情と,これより簡易で特異性の高いo-toluidine-ホウ酸(o-TB)法への脱却の経過を紹介しようと思う.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.