特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査
総論
2.感染制御活動における各職種の役割
4) 臨床検査技師の立場から
長沢 光章
1,2
Mitsuaki NAGASAWA
1,2
1東北大学病院診療技術部
2東北大学病院診療検査部
キーワード:
感染制御認定臨床微生物検査技師
,
ICMT
Keyword:
感染制御認定臨床微生物検査技師
,
ICMT
pp.1240-1244
発行日 2009年10月30日
Published Date 2009/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102102
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はじめに
感染制御における臨床検査技師の役割として,単に環境調査や分離菌の頻度・薬剤感受性(耐性)率などの統計を報告するのみでなく,日常検査における正確で迅速な報告,病院感染を疑う事例の早期把握,院内感染対策チーム(Infection Control Team;ICT)における活動などが挙げられる.
日本臨床微生物学会は,臨床微生物学や感染症検査全般にわたる高い専門的知識と経験を有し,実務的に医療施設内の感染制御に積極的にとり組んでいる認定臨床微生物検査技師のうち,必要条件を満たした者を感染制御認定臨床微生物検査技師(Infection Control Microbiological Technologist;ICMT)として認定する制度を2006年に発足した1).
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